■旅日誌
[2014/10] 本日はノンベジで
(記:2015/5/1)
写真をみる
ひと頃に比べ、お出掛けのペースが鈍ってきてましたが、急遽福岡に向かうことにしました。これといった目的はなかったのですが、3つほど言い分を並べての合わせ技です。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
 1日目
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
ANA241/B787-9、九州国立博物館
なかなか自由な時間が作れず欲求不満気味だったが、3つほどお題目を揃えてまとめて福岡へ出向くことにした。ひとつひとつをみると、わざわざ往復することのものでもなかったが、まぁ、きっかけは何でもいい。そんなわけで、第一の目標はANAの新しいフリートであるB787-9に乗ってみること。思い起こせば787は生みの苦しみだったが、ストレッチタイプの787-9福岡線に導入されるというので興味本位で利用してみることにした。時が流れるのは早いもので、最初の787-8がローンチされてからANAだけで30機近くが日本の空を飛んでいるとう。機体の長さを少し伸ばして座席数を増やしたのが787-9で、ドル箱路線の羽田福岡便に投入されるのは、まぁ、理に適っているのだろう。こうして羽田に向かうのもほぼ約半年振り、まずはへ…。
ANA・NH241便・福岡行き
午前中の福岡便はかなり混雑していた。意外と言っては何だが、787に乗るのは岡山以来2回目だったりする。定刻よりやや遅れて羽田を出発、本州上空を西へと進む。後方の座席に座ったので、前方の広いキャビンが見渡せる。順調にフライトを続け、最後は玄界灘から博多の街並みを下に見て南向きにアプローチ、タキシング中の渋滞は相変わらずだったが、T2にスポットイン。離着陸の便で混雑する福岡空港へ到着した。特に急ぐ用もないので、乗って来たB787-9を外から眺めておくか…。
ANA・NH241便・福岡行き
天神で地下鉄から西鉄に乗り換え、2つめの目的がある太宰府へ向かう。大牟田線の特急を降りてしばらくすると、太宰府観光列車・旅人が入線してきた。ラッピング列車に乗ったのもわずか数分ばかり、終点の太宰府駅へ到着する。とりあえず参道を通っていくのだが、天満宮参拝が目的はなく、途中で逸れて九州国立博物館へと向かう。今日のお目立ては、いまここで開催されてる「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」に行くことで、その目玉ともいえる肉形石を見ておくこと。門外不出とも言える翠玉白菜が6月に東京にやって来たときは迷わず見に行ってしまったが、こちらも同じくらいあり得ないことだったので、ぜひに!と思っていた。ただ、場所が九州だったので、気軽に行けるわけでもなくどうしようか迷っていたが、他に言い訳ができたのでこうしてわざわざ遠路はるばるやって来た。
西鉄大宰府線の観光列車・旅人
平日にも関わらず結構な人出があったが、これが東京だったらもっと混雑していたかも…。聞くところによると、大陸の人が押し掛け、台北故宮の混雑振りは相当ひどいらしい。初めて台湾へ行ったときも、故宮は絶対外せない!と心して見学してきたが、こんな形で2回目の機会が巡ってくるとは思いもよらなかった。お目当ての肉形石の見たあと、ひと通り見てまわり、折角と言っては何だが、太宰府天満宮のお参りをしておく。その気になれば十分日帰りも可能だったが、今日は一泊しておくことにしよう。何だかとても緩い感じになってきたが、博多には戻らず西鉄電車久留米へと向かう。
九州国立博物館
 2日目
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
大刀洗平和記念館、SKY018/A330
そんなわけで、2日目は久留米から西鉄甘木線甘木を目指す。乗りつぶしのために初めてやって来たのは随分と昔のことだが、車窓の田園風景が何とものどかでいい。終点の甘木西鉄から少し離れた甘木鉄道乗り継ぎ、1駅だけ進んで太刀洗で途中下車した。言葉ではうまく説明できないが、この駅も独特の雰囲気があり、隣接する建物の屋上にある飛行機がひときわ目を引く。近くには某社のビール工場があり、そっちも惹かれるものがあったが、今日の行き先はそちらではない。駅前を離れ、国道の向かい側に目的の建物があるはずだ。
西鉄甘木線
時間があったので、普段なかなか行くようなこともない場所でもと思い、ふと思いついたのがここ大刀洗平和祈念館だった。この土地は、かつて空軍の施設があった場所で、今でもところどころにその痕跡が残っているという。早速大刀洗平和記念館の見学に向かう。最初にミニ・シアターでざっと説明を聞き、零式艦上戦闘機の展示はじめ、数多くの史料を見学する。普段の生活からは想像がつかないことばかりだが、こうした史実から目をそむけてはいけないと思った。大刀洗平和記念館を後にし、少しだけ近くを歩いてみる。施設の名残を見学し、太刀洗駅まで戻ってきた。
大刀洗平和記念館
再び甘木鉄道に乗り、基山方面へ向かう。昨日に続き今日も天気がよく、車内に差し込む日差しがとても強かった。これからどこか行ってやろう…という気もないので、終点の基山鹿児島本線に乗り継ぎ博多まで乗り通す。寄り道することもなく来てしまったので時間に余裕があり、新しくなった博多駅でも見学してみるか…。最上階のベランダに行くと、ちょうどお昼どきということも多くの人でとても賑やかだった。そういえば鉄道神社なんてものあったか、、、特に用事もないのでもう1周して下の階に降りることにした。
大刀洗平和記念館
吉野ヶ里公園駅から再び普通列車に乗って、佐賀駅まで戻ってきた。あとはもう帰るだけだったが、早めに空港まで行ってしまおう。少し前のT’wayに乗ると思われる人たちに紛れ、バスに乗り、30分ほどで佐賀空港に到着。空港めぐりで来たときは2度目が来るとは思わなかったが、新しいLCCである春秋航空日本に乗ってみようというわけで、今回はこの空港を利用することにした。その名の通り、中国系のLCCが進出して設立したエアラインで、愛称はスプリング・ジャパン、法規制のため本国の出資比率は33%に留められているが、これからどのようなビジネスを展開するのか注目したい。
大刀洗飛行場跡
ラウンジで少し時間をつぶしたあと、手続きを済ませ搭乗口へと向かう。西日が強く差し込む中、定刻から少々遅れて、折り返しのA330が入って来た。先ほども1便前のA330を外から見てきたが、見慣れたB737に比べると、やはり違いを感じる。準備が整い、搭乗開始時間になったので早速乗り込む。さすがに、このクラスのキャビンを全べて「ゆったりシート」にするというのは圧巻だったが、シートの色がどことなく薄っぺらく、どうもありがたみのようなものが感じられない。座ってみた感触も悪くはないのだが、視線の向く先がのっぺりして間延びした空間がどうも居心地悪い。これだけゆったりしてるのだから、革張りで落ち着き感を出すとか、パーソナルモニタでエンターテインメントを充実させるとか、こりゃぁやっちまったんじゃないのかなぁ??ハードはそれなりでも、素っ気ない機内サービスはいつも通りだし、、、あらさがしはこれくらいにしておくか…。
甘木鉄道
日没にかかる時間帯だったので、あたりは徐々に暗くなってきた。左手の景色がちょこちょこと変わってるので、蛇行して飛んでるようだ。羽田が混雑して、後ろに延びてくるとこのパターンになる。その後、房総沖でも陸から離れたところを飛んでいた。上空待機とまではいかなかったが、ようやく34Lに向けてタッチダウン、1タミ北側のスポットへと誘導される。経営悪化が懸念される中、搭乗率が心配されるところだったが、目分量でざっと30~40%程度だろうか?これってやばくないかい??何だか、不安ばかり残るフライトだった。
スカイマーク・SKY018便・成田行き
(後日談:その後スカイマークは、何ヶ月もしないうちに事実上の経営破綻状態になってしまい、まず最初にとられた措置がA330の運航停止でした。LCCの台頭が著しく、次の打ち手を考えるのは間違ってませんが、いきなりA380で国際線を目指したり、折角のA330も飛ばすコストがかかる割に妙な内装してしまったり、セクハラまがいの下品な宣伝を打ったりと、あらゆる面で戦略ミスが噴出したように思います。とりあえず時計を戻して地道に再建を目指すよう、個人的には願うばかりです。)
SKY018便の機内の様子