■旅日誌
[2005/5] 丹沢、大山
(記:2005/5/24 改:2010/12/31)
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先月の御岳ケーブルに引続き、関東近辺で未乗だった大山ケーブルへ行ってきました。実のところ自宅から一番近いところにあって、調べてみれば直線距離でわずか40キロでした。ここ丹沢山系は同じ神奈川県内とは思えない程自然に恵まれたとても貴重な場所です。
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 日帰り
ルート概略
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大山観光電鉄
めずらしく土日連続で休みが取れそうだったので思い切って骨休みすることにした。とはいえ、車の定期点検時期がやってきたり、身近なものを買出しに行ったりと休日にやっておきたことはある。頭の中ではあれこれ予定を立てるのだが、どうしても体が追いつかず大抵の場合お昼を過ぎないと行動が伴わない。前日も一週間分の疲れをためてヘロヘロになって帰ってきたのだが、運良く朝早く目を覚ますことができたのでまずはうっとうしくなった髪を切りに行くことから始めることにした。
大山ケーブル
気がつけばお昼をまわったところだった。他に用事がなかったわけでもないのが、天気がよかったのでぷらっとひとまわりしてみることにした。そこで、乗りつぶしという意味でも一度行っておきたい場所があったことを思い出し、思い切って遠征することにする。なぜか自宅から一番近い場所にあった大山ケーブルにはこれまでもまったく縁がなく、折角なので丹沢の自然をちらっとでもいいので見ておくことにした。まずは246に出て、あとはひたすら南下していけば伊勢原へ着くことができる。途中渋滞もあるだろうが、まぁ何とか我慢できるだろう。
大山ケーブル・追分駅
伊勢原市街とは逆の方向に曲がり大山方面へ進路を変える。丹沢の山々が目の前に迫ってくる。徐々に道幅も狭くなりすれ違うのも困難な箇所が多くなってきた。こんな場所でも路線バスは通っている。大山駅というバス停を過ぎた先にある駐車場に車を置き、あとは徒歩で先を行かなければならない。道路わきには小さな流れがあって橋もかかっている。ケーブルの乗り場はまだまだ先のようだ。徐々に坂もきつくなってきたところにバスの折り返し場所があったのだが、ここもまだケーブルではないようだ。登り続けているうちに結構息が上がってきた。一瞬、この辺かな?と思ったものの、道は階段となってさらに先へと続いている。参道のような雰囲気でお店が並んでいるのは、四国のこんぴらさんに近いかもしれない。大山といえば"とうふ"が名物で、あちこち看板が出ていた。そうこうしながらようやくケーブルカーの乗り場へと到着した。
大山阿夫利神社・下社
追分駅で往復の切符を買って次の便を待つことにした。大山ケーブルは途中に駅がある珍しい路線である。改札を通るとたんざわ号と名前のついた車両が待っていた。登っていく途中あまり視界が開けることはなく、下社駅を降りてやっと景色を眺めることができた。湘南地方を一望し、その先には相模湾が見える。ぽっかり浮かぶ江ノ島も確認することができた。とりあえず阿夫利神社・下社をお参りして、一休みする。ここから先へ山道を30分ほど進むと展望台へ出られるらしいのだが、さほど時間があるわけでもないので今日は引き返す。もっと言うと大山山頂、阿夫利神社の本社を目指すのならさらに3時間はみておくべきみたいなことが書いてあったが、そこまで行くと本格的な登山になりそうだ。
大山からの眺め
出てくるのが遅かったのであまり滞在時間はなかったが、通しの切符で途中下車できるようなので帰り途中で降りてみることにした。満員の下りの便に乗り込み不動前で途中下車する。車内にはバスのブザーのようなボタンがあって知らせる仕組みになっているのが、ちょっと妙な感じもする。不動前駅に到着したところで、上下並んだ構図を見ることができる。ケーブルカーの構造上、1本おきに上りと下りのホームは逆になるため、ケーブルがある方が上へ…といったような案内が出ていた。が、意外にもこれを勘違いする人が多く、さっきから行ったり来たりの光景を目にしていた。
大山ケーブル
駅名にもなってるお不動さんがある大山寺往復し、でしばらく下りを待つ。木々の合間から見える遠くの景色に一筋の白い線が動いているのが見えたが、あれは新幹線だというのは容易に分った。おおやま号で追分駅へ下山してこれで大山ケーブルを後にした。さすがにこの時間になって登っていく人はいないので窓口は閉まっていた。先程と同様参道を通って下りて行き駐車場まで戻ってきた。目立った派手さのようなものはなかったが、気候も快適でとても気持ちのいい時間を過ごすことができた。自然に恵まれているというところからも一年中楽しめるかもしれない。ところでケーブルカーの乗りぶつしであるが、大物である生駒と信貴山は来年春のけいはんな線開業のタイミングまで引っ張るとして、他に3つ、天橋立と鞍馬寺に青函トンネル記念館、どれも難敵が残っている。特に最後のひとつは超難敵で攻略法をじっくり練らなければならない。まぁそんなことをあれこれ考えるのが実は楽しかったりするのだが…。(後日談:結局、すべて乗りつぶしに出向いています。それぞれの旅日誌についてですが、天橋立はこちら、鞍馬寺はこちら、青函トンネルはこちらからご覧ください。)
大山ケーブル