■旅日誌
[2018/8] 山の日谷川岳号に乗って
(記:2020/9/29)
(記:2020/9/29)
今年も夏休みが来たような、来ないような微妙な感じだったので、日帰りで夏休みの真似ごとをしに谷川岳へ行くことにしました。新潟側の雨のせいか天気はいまいちでしたが、まぁ前日のような雷雨にはならず、時折雲の合間から日も差していたので、これでよしといった感じでしょうか?
※下線部をクリックすると写真が表示されます
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日帰り
なぜ谷川岳かというと、当初絶対に取れないと諦めてた臨時快速山の日谷川岳号の指定が、時折チェックしているうちにあれよあれよと往復分取れてしまい、上野~土合間を往復することになった。偶然にも先週に引続き2週連続の"イッパゴ"、既に北関東の定期運用から外れてしまった185系だが、今回は波動用のOM03編成に乗車、快速扱いなので特急料金不要の乗り得感のある列車だ。
列車名の通り、山の日に運転される特別な列車ということで、ここ何年か人気も高く後付けで指定が取れたのは運がよかった。特に185系というのに惹かれ、頑張って早起きして上野駅へ向かう。やがて列車は上野駅13番ホームに入線、やはり旅はここから…という雰囲気は何度味わってもいい。山の日谷川岳号は定刻の7時前に出発、臨時快速ということで、停車、通過をこまめに繰り返し、車内はいつしか満員となっていた。通常ダイヤの合間を縫うように、一路高崎線を北上、朝早かったこともあり、ぼんやりしながら車窓を眺めてるうちに高崎へ到着。上越線に入ると徐々に山並みが近づいてくる。
水上駅を過ぎるといよいよ山深くなり、新清水トンネルに入るともう間もなく終点の土合駅に到着する。この駅に来たのは3度目だが、日本一のモグラ駅と言われるように、地下70メールにある下りホームはどこか幻想的。462段の階段は圧巻だが、地上の駅舎もよくみるとモダンなデザインが印象的。この駅を通る列車は日に数本だが、今日のように特別な列車が来るのも珍しいことかもしれない。(余談:以前、土合駅を訪れたときの旅日誌はこちらとこちらをご覧ください。)
折角ここまで来たので、谷川岳まで足を延ばすことにした。とはいえ登山はおろかトレッキングさえほとんど無縁なのだが、そこは心配ご無用、土合駅から徒歩15分ほどで谷川岳ロープウェイの乗り場へ向かい、ゴンドラで空中散歩したあと、天神平でリフトに乗り継ぎ、天神峠まで一気に上がることができる。心配された天気もどうにかギリギリもった感じで、時折雲の切れ目から谷川岳の姿を目にすることができた。僅かばかりではあったが周囲を散策し、普段目にすることのない雄大な景色を堪能する。
リフトで天神平駅へ戻り、ここで昼食にする。景色を眺めながら過ごす時間が何とも優雅なこと…。再びロープウェイで麓の土合口駅まで下りてしばらく時間を潰し、土合駅へ徒歩で向かう。帰路も山の日谷川岳号の指定が取れていたのでこれで楽して帰れそうだ。さて、山間の静かな上りホームで目的の列車を待つことにしよう。
上りの山の日谷川岳号も往路と同じ185系・OM03編成で、座席はほぼ満席だった。これだけの利用者いるというのは、年に一度の臨時快速というレア感のせいかもしれないが、もっとうまくプロモーションすれば、需要が掘り起こせるのではないだろうか?登山ともウィンタースポーツとも、あまり縁がない人間でも日帰りで気軽に楽しめるというのは、結構魅力に感じた。