■旅日誌
[2016/9] 大陸間を夢みて
(記:2016/10/9)
(記:2016/10/9)
そうなんだ、大韓航空のB747-8が成田に来てるんだ、、、なんて時刻表を見てるうちに、週末弾丸で仁川を往復することになりました。出発直前までは、往路で深夜の羽田発Peach便を考えていたのですが、某サイトで往復航空券にホテルを付けると2/3くらいになることが判明、財布にも体にもやさしいので即決。本当に何もしない仁川往復でした。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
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1日目
え~い!行ってしまえ!!と思い立ったのは出発前々日のこと、大韓航空のB747-8が、この夏成田線に就いていたのは何となく知っていたが、そろそろ終盤だったため、就航する曜日に合わせて日曜の帰国便に乗ってみることにした。前振りの通り、作戦変更で往復KEのCクラス&宿付きにランクアップ。そんなわけで前日の朝、いつもと同じようにNEXで成田空港へ向かう。んん、待てよ、、、週末弾丸で国外逃亡…というとJALのさよならジャンボ以来か?そう言えば、、あ、しまった!デルタのラウンジにしておけばよかった…。と、少し後悔したところで、偶然にもKLMのB747成田最終便を目撃することとなる。う~ん、これも時代だろうか。往路のKE702便はB772、タキシング途中にもデルタのジャンボの姿があったが、やっぱりこの飛行機は絵になるなぁ~
仁川までは2時間ほどのフライト、ランチには毎度のKEビビンバをいただいて過ごしているうちに日本上空から朝鮮半島に差し掛かり、程なくして降下を開始、ここまでほぼ一直線で飛んできたが、最後は着陸の列に並ぶために進路を左右に振りながら仁川市内上空を通過し、仁川国際空港へランディング。KEの水色のフリートを見ながら搭乗機を後にする。思ったより順調についてしまったが、今回はソウル中心部まで行くつもりはない。そんわけで、ほんの思い付きで仁川マグレブに乗ってみることにした。正確に日本語訳すると仁川空港磁気浮上鉄道、そう、例のいわくつきのリニアモーターカー。自称、世界2番目のリニアだそうなのだが、愛知のリニモ、上海のトランスラピット、、、とくれば3番目じゃないのかなぁ~と…。数の数え方は国それぞれ…ということにしてあげましょう。
で、そのリニアだが、何しろ問題が多過ぎて開業が遅れに遅れ、おまけに開業8分後にトラブルで停止したというのはあまりにも有名な話、中々のやんちゃ坊のようで…。折角なので、仁川空港=龍遊間を往復してみることにする。無料とあってか2両編成の車両は満員、スーッと走りだしスムーズな加速はまぁまぁ?といった感じだろうか。とりあえず人を乗せてるので順調なんでしょう、、、と思ったら、このままじゃお金は取れないとかでしばらく無料開放だそうとか。2つ目の停車駅で多くの人が降りて行ったが、駅近くでイベントをやっている。そう言えばこの駅、前にも見たような気がするけど、、、そうか、仁川乗り継ぎで近くに泊まったことがあるなぁ。
しばらくすると沿線に建物がなくなり、ひたすら高架を進んでいく。やがて右手にはAREXの車庫が見えてきた。終点の龍遊駅に到着すると、乗ってきた車両は折り返しのためにその先へ引き揚げて行った。終電の17時半まではまだ時間があったので、1本落として次の列車を待つ。と、言っても駅周辺には何もない。結局、片道12分を1往復しただけだったが、オーバーラン1回、アンダーラン1回を起こすというのもどうかと…。きっと、そんな細かいことは気にしないのだろう。(爆)そういえば仁川では、観光モノレールが完成する前に問題が多すぎて日の目を見ずに即廃棄になったとか。まぁここは、ぜひぜひ頑張ってください。そして今晩は、去年のドバイの帰りと同様、雲西近くへ行って一泊することにしている。空港では何やらイベントをやっていたが、MERS騒ぎで落ち込んだ人出は回復したのだろうか?
2日目
昨日のマグレブはついでに見てきただけで、前振りの通り今回の目的は帰りの飛行機に狙いがあった。ここのところ、ジャンボ、ジャンボと一人で騒いでいたが(苦笑)、最新鋭のB747に乗れる貴重な機会とみて、仁川弾丸を決行。普段は北米や欧州路線に入ってるものの、もちろんそんな用事はありはずもない。B747-8インターコンチネンタルといえば、LHがすぐに思いつくけど、まぁ、上を見たら切りがないわけで…。ここ何年くらいか、勢いづいてA380の乗り比べ…なんてことをやっているが、やっぱりB747の風貌はどこか違う。残念ながら時代が必要としてないのは否定できず、導入するエアラインも僅か、製造中止か?なんてニュースも流るくらいだ。一方フレイターとしてのニーズは高く、JALさんでもANAさんでもいいから、日本の空にB747-8ICを導入てもらいえないものだろうか?
そして明けて2日目、朝6時に宿泊先を出発。周囲のホテルから人が集まり、1台バスに乗り込むところをみると、この辺り一帯でチャーターしているようだった。10分ほどで仁川空港に到着、すぐに搭乗手続きを済ませ、そのままイミグレを通ってラウンジへ直行する。朝食は軽めにとっておき、しばらく時間を過ごしていると目の前を搭乗機が通り過ぎていった。B787を思わせる主翼の曲線美、ギザギザのエンジンナセル、遠目にも従来機と印象が違うことがよく分かる。出発時間が近づき搭乗口へ向かい、もう少し近くから機体の姿を眺めておこうか…。レジ番号はHL7636、ピカピカの機体を目の前すれば期待も高まるというもの。さて、機内はどんな感じなんだろう?
程なくしてゲートオープン、Y席の長い列を横目に早速乗り込む。今回予約したのはメインデッキのプレーステージクラス。KEのスタッガード式シートに乗るのは初めてだったが、居住性は格段によい。そして、ウェルカムドリンクにはいつものナッツが付いてきた。出発時刻となり、KE703便は定刻で出発。なかなか滑走路が空かないなぁ~なんて待っていると、ルフトハンザのA340、ターキッシュエアラインズのA330と立て続けに2機通り過ぎていった。そういえばスカイマークのA330ってどこに行ってしまったのだろうか?ようやく離陸の許可が出たようで滑走路に進入、エンジンにパワーが注がれると、あっという間に離陸する。A380の静穏性もいいが、GEnx4重奏はなかなかぐっとくるものがあった。
離陸してしまえば成田まではわけないので、すぐさま食事の提供が開始された。ブランチメニューはちょっと辛目の牛肉のスープ、付け合わせの漬物がいいアクセントなのだが、やっぱりビールが欲しくなってしまう。とまぁ、そんな感じでおいしくいただき、少し横になって往路の映画の続きを見たりしてるうちに、着陸に向け降下が開始された。今日は北回りのルートをたどり、最後に34Lへ向かう途中、霞ヶ浦上空を茨城空港へ降りるBC機の機影が見えた。心配された台風はそれほど速度が上がらなかったため、影響を受けずに済んだようだ。KE703便は順調に飛行を続け、大きく遅れることもなく成田へ到着した。本当にわずかばかりだったが、B747-8のフライトを堪能できたように思う。これなら長距離も快適に過ごせそうだが、まぁ、そんな機会は来ないんだろうなぁ…。弾丸旅な割にはお昼に着いてしまい何だか中途半端だったので、ラウンジでひと息入れておく。時間的にも余裕があるし、そうだなぁ、、、総武線のグリーン車で帰ることにするか…。