■旅日誌
[2016/7] 新進気鋭のニューフェース
(記:2016/9/21)
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先月に引き続き、ほんの思い付きで北海道へお出掛けすることにしました。しかし、なぜか熊本と京都を経由して函館へ向かいます。お目当ては天草エアラインの新みぞか号でしたが、経路上にあったので京都鉄道博物館にも立ち寄ってみました。そして最後に北海道新幹線の初乗、ついつい悪いクセでグランクラスを奮発してしまいました。
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 1日目
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
JL625、熊本空港、AMX801、伊丹空港、京都鉄道博物館
いつもきっかけは突然で、今回も思い付きで北海道へ遠征することにした。ところが、まず、最初に目指す先は逆方向の九州・熊本。使い道のなかったクラスJ-eクーポンを消化することに…。SKY NEXTB767もすっかり定着した感があるが、飛んでるのは1時間と少し、、、天気がよくなかったので阿蘇の雄大な姿は見ることができなかった。一旦、有明海へ出て南西側からのアプローチするルートをたどると、ブルーシートの痛々しい光景が目に入る。熊本空港に到着してみると、建物のところどころに地震の傷跡が残っており、それでも頑張ってる様子は十分伝わってきた。
JAL・JL625便・熊本行き
と、言いながら熊本空港には1時間の滞在だったが、熊本に立ち寄ったのは、実は天草エアライン2代目みぞか号に乗ってみたかったため。そんなわけで、次の熊本伊丹便の乗り継ぎ時間はわずか、すぐに手続きをとる。2代目みぞか号は日本初お目見えのATRで、いつか乗ってみたいとは思っていた。このターボプロップ機は、世界を見渡すとかなりの数が飛んでいて、タイに行ったときに乗ったことがある。搭乗口で待つことしばし、青い機材が天草から到着した。
天草エアライン・AMX801便・伊丹行き
出発時刻となり、徒歩で搭乗機とへと向かう。ATR42の入り口は後方にあり、タラップを上って機内に入ると、意外と広く感じられる。先代みぞか号には2度ほど乗ったことがあったが、この路線に乗るのは初めてだ。ドアクローズ後、エンジン始動、プロペラ機独特の雰囲気は何とも言えない。ふわっとした感じで離陸し、まだまだ癒えきらないの熊本を後にした。AMX801便は九州を抜け四国上空に差し掛かる。手書きの機内誌など手作り感あるサービスが、小さな機体とマッチしてなかなかいい感じのフライトだった。
AMX801便の機内の様子
紀伊水道を横断し淡路島を左手にみて高度を下げる。目を凝らしてみると、関空に降りる飛行機が小さく見えた。大阪上空に差し掛かりジオラマのような景色を眺めていると、このルートでよくある揺れを感じ始める。そしてAMX801便は32Rの短い滑走路へ着陸した。そんなわけでお昼過ぎには伊丹に着いてしまったわけだが、半日フリーだったのでとりあえずあてもなく京都方面を目指すことにした。宇野辺駅でモノレールを降りて、茨木駅まで徒歩でつないでJR京都線へ乗り継ぐ。そして西大路で下車、徒歩で京都鉄道博物館へ向かうことにした。
2代目みぞか号
そんなわけでやって来たのは京都鉄道博物館JR東日本の鉄道博物館リニア・鉄道博物館に続き、梅小路蒸気機関車館を引き継ぐ形でオープンした。入り口を入ったプロムナードではC62蒸気機関車、湘南色の80系電車0系新幹線103系電車などのお出迎え、そして本館の建物に入ってみると、500系新幹線581系寝台車、ボンネット型の489系先頭車が鎮座していた。その奥にはボンネット型のキハ81系151系のモックアップEF66などの名車や貨物車両がある。また、展示品充実しており、歴史を感じさせるものも少なくなかった。トワイライトエクスプレスなど、展示車両はどれもきれいにメンテナンスされていて、なかなか見ごたえがある。本館3階のスカイテラスからは新幹線が走っているのが見える。梅小路時代から引き継いだ扇型車庫SL検修庫SLスチーム号ももちろん健在、往年のSLたちに加え、電気機関車などもとてもいい状態で保存されていた。
京都鉄道博物館・500系
久しぶりに鉄分補給に満足し、博物館を後にする。今日はこれでおしまい、明日に備え伊丹空港近く近くまで戻ることにした。博物館近くのバス停から京阪バスで移動、桂駅阪急電車に乗り継ぎ蛍池駅まで戻ってきた。
京都鉄道博物館
 2日目
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
伊丹空港、ANA745、函館空港、新函館北斗、東北新幹線/はやぶさ24
さて、続いて2日目。当初目的だった北海道へ向かいう。もうちょっと具体的に言うと、函館へ行って北海道新幹線の初乗を目指す。まぁ、言ってみればここも乗りつぶしの一環なわけで、ある日、何気なく予約状況を見ていたら、適当な時間帯のグランクラスで「残席1」を発見、この甘美な響きに負けてしまい、いつもの悪い癖で後先考えずに予約を入れていた。極端なことを言うと函館日帰りも可能だったが、朝一で伊丹を出発する函館行きのANA便があって、何を思ったか昨日のみぞか号とリンクしてしまったわけで、、、変な言い訳はこの辺にしておこう。
ANA・NH745便・函館行き
ホテルの送迎車で空港まで送ってもらい、出発時刻までラウンジでひと呼吸おく。ところで、新幹線グランクラスなら、こっちはプレミアムクラスでしょう、、、と毎度の悪い病気が出てしまい、嗚呼また無駄遣い。よい子は決して真似をしないように!さて、函館行きNH745便B737-800で運航され、8席あるプレミアムクラスはというと、何だかんだ満席だった。C席並みのゆったり座席優雅に食事、やっぱり空の旅はこうじゃなきゃ。先月、LCCでリハビリだったはずがもうこれだ…。(苦笑)特にこれと言って変わったこともなく函館に到着、次の目的地へ向かうとしよう。
ANA745便の機内食
函館空港から新函館北斗行きのバスがあったので、乗り場で時間を確認したら、40分くらい間が空いてしまうので5分くらい前にもう一度来るように、と教えてもらった。ところがその時間になって再び戻ってみると、ちょっと遅れてるみたいなのでもう少し待って…とのこと。さらに10分ほど待ったところで、何といつの間にかバスは別の場所から発車してしまった!と、とんでもないこと言うではないか!!いまなら函館駅までバスで行けば新幹線に接続する列車に間に合うはず、とも言っていたが、残り時間を考えるとギリギリアウトな感じだ。(冷や汗)「おいおい、これ以上、何言っちゃってくれるのよ!」と案内係の人に文句を付けたところでちょっと冷静になって、急いでタクシーを飛ばして函館駅へ向かう。余計な出費だったが、そう、グランクラスを無駄にするわけにはいかない。そんな事情をドライバーさんに聞いてもらってるうちに全国新幹線談義に花が咲き、さらに過去の弾丸旅の話やらで盛り上がったところで函館駅に到着。おかげではこだてライナーには寸でのところで間に合った。旅にはハプニングが付き物だが、バス係りのミスがなければタクシーの運転手さんとの楽しい出会いもなかったわけで、これも旅のいい思い出だっただろうか。
はやぶさ24号
一時はどうなることかと思ったが、新函館北斗駅列車を乗り継ぎ、どうにか無事にはやぶさにたどり着くことができた。さすがに、ここまで来ればもう安心、あとは東京まで優雅に過ごせばいいだけだ。列車は定刻で出発、北の大地新幹線が駆け抜けていく。グランクラスを利用するのは、東北(新青森)北陸に続いてこれで3回目。手の込んだ精細な食事をいただき、デザートを味わっているうちに青函トンネルは通過してしまい、気が付けばもう津軽半島を走っていた。そんなこんなでストレスフリーな環境に身を委ね、あっという間に東京駅へ到着。とりあえずこれで、乗りつぶしもひと段落してしまったが、次はどこを目指そうか?
はやぶさ24号・グランクラス