■旅日誌
[2015/4] 和の伝統美と機能美
(記:2015/7/31 改:2024/4/30)
(記:2015/7/31 改:2024/4/30)
1日目
北陸新幹線の開業で俄然注目の金沢ですが、毎度の勝手な使命感からお出掛けすることに。と言いながら、かなり久しぶりに飛行機にも乗りたかったので行きは空路で…。(苦笑)新幹線の方に人が流れたのは確かだが、機種をダウンサイジングして本数を維持、利便性を確保するなど工夫もあってだろうか、土曜午前のJAL便はほぼ満席だった。、小松に着いたときのアナウンスも、いつもなら「ワンワールドメンバー・日本航空をご利用くださいましてありがとうございました」なんて感じだが、今日はちょっと違って「数ある公共交通から日本航空の翼をお選びいただきありがとうございました」と対抗心むき出し??う~ん、そういうところも妙に感心してしまう。そういえば、出発前と到着後に「I Will Be There with You」が流れていたが、この曲聞くと、ついグアムのツアーのこと思い出しちゃうんだよな、これが…。
さて、肝心のお楽しみは明日に回すとして、、、というより、本来の目的を果たすためなら日帰りで帰ってきてもよかったのだが、肉体的にも精神的にも結構すり減ってたので、今日は一泊。そうすると時間も持て余し気味になり、観光でもするか?とバスで香林坊に向かい、金沢城から兼六園へ。ともに定番コースだが、金沢城は初めて。兼六園は二度目になるが、前回は真冬だったので、少しは違う雰囲気を味わえるだろうと思い、ひと通りまわってみた。いやぁ、それにしても予想はしてたが、どこもかしこも自撮り棒か「い~、ある、さん!はぉだ!!」の掛け声での写真撮影。最後に気を取り直して念願の金沢21世紀美術館へ行ってみたが、評判通り、ここもなかなか…。難解と言われる現代アートが少しだけ身近に感じることができた。
その後、まだ少し日が高かったので、武家屋敷跡を見てまわることにした。大通りから適当に入ってみると、まるで時代を後戻ったようなところにたどり着く。これほど綺麗に保存されているのにも、あらためて関心してしまうが、しばらくこの景観を楽しむことにしよう。続いて、旧加賀藩藩士高田家跡から足軽資料館に向かい、歴史のお勉強を続ける。加賀藩は比較的裕福だったと伝えらているが、なるほど、そんな感じが展示から感じとることができた。
2日目
さて、明けて2日目、今日も天気よく絶好の観光日和。金沢といえばホテルは過剰気味の印象が強かったが、新幹線バブルというか予約を取るのも大変だそうで…。特に週末はどこもかしこも満室らしく、今回も小松あたりまで移動することを覚悟していたが、運よく香林坊にある某ホテルチェーンが取れて助かった。今日は朝早起きする必要もないので、珍しく遅めの始動。尾山神社を通って、午前中はひがし茶屋街まで行って街歩きでもしてみよう。ひがし茶屋街は街並みそのものが文化財として保存されていて、見てまわるだけでも十分楽しめる。午前中早い時間から多くの人が訪れていた。その後、近江町市場まで移動、鮮魚店や青果店が軒を連ね、いかにも市場といった雰囲気で活気に満ちていた。
そして、いよいよ金沢駅へ、お目当てはもちろん北陸新幹線に乗ること。ご祝儀代わりに(?)勢い余ってグランクラスを奮発し全線完乗タイトル防衛戦に挑むことにする。速達タイプのかがやきから売れていくそうで、運よく13時半のはくたかを確保。それにしても、東京=金沢間が2時間半~3時間、本数も多く時間を気にしなくていい。まさに新幹線の真骨頂ここにあり!ってとこだろうか?自由席はガラガラ…なんて声も上がってるようだが、予約を入れたはくたか566号はグランクラス、グリーン車、普通車すべて指定席は売り切れいた。シャトル便のつるぎが出発するのを見送り、しばらくすると折り返しの列車が入線してきた。車内清掃が終わるのを待ち、アテンダントのお出迎えで車内に乗り込む。ここからの旅のお供はピッカピカのW7系・W3編成、贅沢な座席に座り、間もなく列車は定刻で出発した。JR西日本の車両なので、車内放送にはいい日旅立ちのメロディーが流れる。新幹線から日本海を見るというのがとても新鮮だが、JR東海を経由しないでJR東日本とJR西日本が直接を結ばれたというのもどこか意味深いように思う。(後日談:その後、福井・敦賀延伸区間を利用する機会がありました。そのときの旅日誌はこちらをご覧ください。)
はくたか566号は長野までの各駅に停車し、あとは大宮までノンストップとなる。和軽食と飲み物サービスを受けたりしてグランクラスの旅を満喫する。コーヒーが紙コップではなくグラスで出てきたり、最後にさりげなくハーブティーがでてくるところなど、従来のサービスとの差を感じた。3年前のはやぶさ以来2度目のグランクラスだったが、う~ん、やっぱり賛否両論分かれるのは仕方ないか、ファーストクラスと呼ぶには、ちょっと何か足りない。ハード面では確かに車両も座席も素晴らしい。ソフト面でも飲み物は揃ってるし食事も洗練されてる。アテンダントの教育もちゃんと行き届いてると思う。だが、何かが足りない、、、うまく言えまないが、例えば、こんなところにさりげなく小物を置く場所があったとか、アメニティ類の袋が開けやすいとか、ファーストクラスとは言わずとも海外一流どこのエアラインでビジネスクラスを利用してみれば差は歴然、思わずふふっ!とにやけたくなるような小さな喜びに満ち溢れているが、そういった感動が見つからない。
前回もそうだったが、逆に不満に思えるものばかり目についちゃって、、、使いづらい座席テーブル、役に立ちそうにない上着フック、取って付けたようなコンセント、何かいまいちな読書灯、アテンダントの声掛けのタイミングと距離感…。もしかしたら、客層が追いついてないのも一因かもしれないが、ここぞとばかりに飲み物(特にアルコール類)を頼みまくる人、気が緩むのか物をボロボロこぼす人、べちゃべちゃ喋りっ放しの人たち、決して悪口を言いたい訳ではないが、コスパは、、、まぁ、あとはご自身で確かめて欲しいかな??(後日談:あらためて東北・北海道新幹線のグランクラスを利用する機会がありました。そのときの旅日誌はこちらをご覧ください。)