■旅日誌
[1995/4] さくら、さくら
(記:2005/2/27 改:2022/1/3)
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今回も関東地方から少しだけ離れたところを一周してきます。
 日帰り
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
小淵沢、小海線、小諸、高崎、両毛線、小山、水戸線、水戸、鹿島臨海鉄道、鹿島神宮
先月の遠征に気をよくして、今回も朝から行動を起こすことにしていた。なぜか夜通しでお仕事をして、思いっきり早い4時台の始発に乗る。更に立川駅で下り中央線の普通列車の中距離電車に乗換える。無意識のうちに眠り込んでしまったようで、気がつけば甲府駅のすぐ近くを走っていた。夜はすっかり明けていた。甲府でもう一度乗換えをして小淵沢までやって来た。
これまで不思議と小海線に乗ったことがなかったので、今日はこれから野辺山を通って佐久方面を目指す。小海線は山間を行くローカル線ではあるが、清里などメジャーな場所も多いので意外と知名度は高い。とりわけ、野辺山近くで日本一標高の高い場所を通ることでも知られてる。今日はただ車窓から外を眺めるだけの通りすがりの身ではあったが、全線を乗り通してみることにしていた。(後日談:小海線に再訪したときの旅日誌はこちらこちらをご覧ください。)
終点の小諸で信越線の乗り換えを待つ。しばらく待ち時間がありボーっとホームで待っていた。小海線の車両がアイドリングしたままずっと止まっている。そういえば、ディーゼルカーってエンジンを切らないで長時間とまっていることが多いが、何か理由があるのだろうか?そんなどうでもいいことを考える。ようやくやってきた高崎行きの普通列車で信濃路を行き、やがて横軽の碓氷峠へと差し掛かる。ほとんど衝動買いに近かったが、峠の釜飯で遅めのお昼にする。高崎で両毛線に直通する列車に乗り換えるとロングシートの味気ない車両で、どっと睡魔が襲ってきた。意識が戻ったときはどこ走っているのかさっぱり分からなかったが、栃木駅という駅標をみて終点が近いことを認識した。そんな感じで小山まで来て、眠気覚ましにしばらくその辺をうろつくことにした。
更に水戸線で東の方角を目指す。そういえば、高校生のとき客車を目当てにこんなところまで遠征に来たことを思い出していた。あのときは列車の音が必要になってなんとなく水戸線が思い浮かび、録音するためにわざわざやって来たように記憶している。なんだかとても懐かしくなったが、もちろん今では客車が運用につくことはない。大して変化のない景色をボーっと眺めて水戸までやってきた。
本当は桜の季節にでも…と企んでいたが、すっかり時期を外してしまったらしい。今日も春爛漫といったところで、水戸駅は休日を楽しむ人でごった返していた。次の鹿島臨海鉄道はもちろん18きっぷは利用できないので、切符を買いなおさなければなければならない。自販機に並ぶ長蛇の列を見て少々うんざりしてしまった。鹿島臨海鉄道が開通したのはいつのことだろうか、水戸駅を出ると周囲の風景とは不釣合いの高架が続く。その先も切通しと高架の連続で、地形に関係なく直線的な高規格の路線が続く。踏み切りもなく随分とお金もかかったに違いない。そんなバブリーなところを、列車は快調に進んでいった。
日も西に傾きかけた中、鹿島神宮駅でJRに乗り換える。佐原までの区間は特急列車が普通扱いなのでそいつで移動する。大きな景色の中、今日も夕暮れを迎えるような時間になってしまっていた。ケチくさく総武線の快速電車に乗り換え、あとは東京方面へ戻るだけとなった。さてと、週明けもまた頑張るか…。