■旅日誌
[2024/6] 遊戯三昧
(記:2024/12/31)
(記:2024/12/31)
日帰り
コロナ禍でとられていたANAマイルの延長措置の期限が迫っていた。実はひとつ目標にしてたところまで手が届いていたのだが、コロナ禍もあってもう諦めるしかないようで、、、だからと言ってすべて溶かしてしまうのもももったいない。そこで前々から気になっていた路線を羽田発着で挟んで、3レグ通して特典航空券で発券できないか探ってみたところ、運よくひとつだけ休日1日でピンポイントで押さえることができた。そんなわけで今日の1レグ目はANA241便、羽田出発は7時台と少々早めの出発となる。思い起こせばこの便には、10年ほど前にB787-9目的で乗ったことがあったが、今日は初号機・JA830Aで運航されるようだ。
早速、機内に乗り込んだものの、コックピットで出たアラームの処置と、福岡便の乗務員の交代要員手配のため出発が遅れるという。福岡からの2レグ目までは余裕があったので、あまり気にはならなかったが、結局福岡には40分遅れで到着することになった。予定より大幅に遅れたものの、少し空港から離れてお昼にうどんでも食べておこうと思う。とは言え、予定などあったわけもなく、地下鉄で祇園駅へ向かう。そう言えば、祇園にはかなり昔に仕事で来たことがあったが、ほとんど記憶に残ってない。駅を後にして東の方に少し歩いたところで昼食をとることにした。
ここはもともと北九州のお店だということは知っていたが、ファミレスようなチェーン店で、使い勝手も悪くないという。いわゆる九州の柔いうどんにどんぶりものを添えて、この店の名物のおはぎが付いた炭水化物満載セットは、初心者向けには好都合だった。(後日談:このチェーン店ですが、全国規模の某HD配下に入ることをこの後ニュースで知りました。)他に何か目当てがあったわけではなかったので、あとは空港に戻るだけなのだが、近くに歴史的な景観を残した博多旧市街と、初代博多駅があった九州鉄道発祥の地碑のことを思い出し、少し寄り道しながら祇園駅へ向かうことにした。地下鉄開業当時の博多駅は、博多駅現在の博多駅と祇園駅の間にあって、駐輪場を併設した地下道でつながっているところにその名残を見てとることができる。一昨年は七隈線も延伸して、時の流れを感じる。
空港に戻り、保安検査を抜けた先のラウンジで2レグ目を待っていると、出発が遅れるとの案内が入った。次に乗り継ぐORC50便・小松行きは、機材こそANAだが、オリエンタルエアブリッジの便名がついてORCの乗務員により運航される変わり種、もちろんANAのコードシェアも設定されているので、今回はそちらで特典航空券を発券していた。ちなみにこの便に使用されるQ400はプロペラ機なのでバス搭乗になるのだが、昔の第一ターミナルがあった頃が懐かしく思えてくる。そしてバスの中から見えたのは緑色のQ400、レジ番号JA461Aはサメ肌効果のフィルムが貼られた「ANA Future Promise Prop」の機材だ。ORCによる運航なのにANAの特別塗装というのも何とも不思議な取り合わせだった。
意外にもANAのQ400に乗るのは対馬以来なのでかれこれ17年ぶり、もうそんなに経つのかぁ~。その間、ターボプロップ機に乗ることはあったが、福岡-小松間はかなり長距離の部類に入り、比較的低い高度を飛ぶので外の景色を十分楽しむことができる。制服を見れば分かるように機内サービスを担当するのはORCのCAさんなのだが、ANA便に準じた飲み物サービスが提供されていた。小松での乗り継ぎに70分見ていたものの思いのほか遅れが広がり心配になってきたところ、CAさんが個別にやって来てギリギリだけど乗り継ぎ扱いできることを教えてくれた。ORC50便は高度を下げ、やがて小松へ到着、保安検査締め切り時刻まであとわずか、本当に急がなければならない。
小松空港は、いわゆる羽田のような乗り継ぎを前提とした拠点空港ではないので、降機後、一旦セキュリティエリアの外に出て、再び保安検査を通らなければならない。別にやましいことはないのでそこは問題ないのだが、結構マジにダッシュして搭乗口に向かう。今日は1便目も2便目も大幅に遅れが出てしまったが、よりによって一番乗り継ぎが順調なはずだった3レグ目がオンタイムでの出発というのが何とも皮肉だったかもしれない。そんなわけで、先程乗ってきたボンQを横目にANA756便は小松を出発。加賀温泉の大観音を眼下にみて、一路羽田に向かう。その後、愛知上空を経由して東海道沖へ抜け東へ進路をとって羽田にもほぼオンタイムで到着。これは後で知ったのだが、直前を政府専用機が飛んでいたようで、帰りの路線バスが空港周回道路上の中途半端なところで足止め止めを喰らったりと、いろいろあった1日もこれで無事終了となった。