■旅日誌
[2017/11] 東方魁城、大連
(記:2018/9/12)
(記:2018/9/12)
今年は曜日の並びの関係で祝日が土日に重なることが多かったようで、特別休日ということで4連休になりました。まぁ、仕事の方は相変わらずだったのですが、ありがたく連休をいただいて新横浜6時発のひかり493号に乗車。その後、北条鉄道まで足を延ばして、なぜか関空から南京を経由して大連へ。帰りはJALの特典航空券を利用して新しいB789のSKY SUITE IIIを堪能してます。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
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1日目
いつものように突然思い立っての旅立ちとなり、この間の8月同様、何も考えずに新横浜6時発のひかり493号に乗車。この時期は夜が明けるのも遅く、おまけに雨模様だったので明るくなってきたのは静岡を過ぎたあたりだった。とりあえず西明石まで移動、加古川を経由して行き着いた先は北条鉄道。粟生駅で加古川線を下車して列車待つ。車内で一日乗車券を購入、特に理由はなかったのだが、ここのところ心身ともにボロボロだったので、何となくのんびりしたいなぁ~と思って気が付いたらこの場所にいた。例のボランティア駅長さんで有名になった駅だが、今は代替わりしているようで付近を散策したり、昼食用にパンを買ったりして時間を無駄に過ごす。いやいや、この無駄に過ごすというのが実はいまの自分にとって一番必要なものかも…。折角なので北条町へ進んでから折り返すことにした。
その後、神戸電鉄を経由して阪急に乗り継いで神戸・三宮まで戻って来た。こちらも久々のポートライナーで神戸空港へ移動、今回は復路空路で帰京、、、とはいかず、乗りっぱなしの旅はまだまだ続く。神戸空港はスルーしてベイ・シャトルで関空へ向かい、夜の便に備える。ベイ・シャトルは双胴高速船で関空-神戸空港間は30分ほど、悪天候にも比較的強いと言われているが、今日は見た目以上にコンディションが悪く揺れも大きく普段より所要時間がかかっていた。
シャトルバスで空港まで移動し、カウンターが開くのを待って手続きに向かう。今回は初の中国東方航空で、南京へ渡ることにしている。搭乗するMU2860便は南京経由で最終目的地は成都なのだが、同じ便名で中国国内線に変わるというちょっと変わった運用をしている。エコノミーのカウンターは大陸からインバウンド客をさばくのには数が十分とはいえず、複数の便が重なることもあって長蛇の列だった。覚悟していたとはいえ、並んでから列を抜けられるまで1時間はかかったような気がする。出国手続きを済ませ、気を取り直してラウンジで搭乗機が到着するのを待つものの、どうも落ち着かない。搭乗口へ向かい、見通しが悪い中しばらくすると、折り返し南京・成都行きとなる機材が到着するのが見えた。
MU2860便に使用される機材はA321、明らかに乗客のほとんどは中国に帰る人と見られ、空席はほとんど見当たらなかった。妙に騒がし団体とかに囲まれたら…ということもなく、機内食も可もなく不可もなくといった感じ…。他にすることもなかったので、時折窓の外に目をやると大都市上空から見る夜景や延々と続く高速道路が見えたりと、3時間のフライトはまぁそんなもんかなぁ~といった感じだった。南京に到着したのは定刻より遅れて22時近く、この日は空港にあるホテルに泊まるだけなので、移動のことは気にしなくていい。入国手続きを済ませ、明日に備えることにした。
2日目
明けて2日目、今日は中国の国内線に乗り継いで大連を目指す。搭乗予定の大連行きの便の出発は、7時40分とやや早めではあったが、空港内に宿泊したのでさほど苦にはならない。MU2991便に使われるのはA320で小振りの機材だったが、搭乗率は60%といったところだろうか。隣に座った大柄の男性は奇妙な咳を連発していたので、CAさんに断りを入れて後方の座席に移動する。搭乗機はほぼ定刻で南京禄口国際空港を出発、ベルト着用サインが消えるとすぐに機内サービスが始まる。以前、西安に行ったときも早朝の国内線だったが、今回はホットミールの提供があった。進行方向右手からは朝日が差し込み機内は穏やかな時間が過ぎていく。いつしか高度が落とされ、気が付けば渤海上空を飛行していた。その後、大連市街を通過、大連周水子国際空港には北東側からのアプローチとなった。
ところで、大連に来た目的は、、、仕事でもなく、観光というには微妙だった。大連は大陸からみて渤海の向こう側、遼東半島に位置している。歴史的にも日本やロシアと関係があったように、どこか昔の姿をいまに残している。仕事柄、中国の方と一緒に仕事をすることも少なくなく、たまに大連出身という方にお会いすることがある。いまの中国を象徴するような近代的な建物と昔の風情を同時に見ることができるという。今回は午前中比較的早い便での到着だったので、何ヶ所か歩いてみようと思う。まず最初に、空港から大連メトロで大連港へ向かう。何かあるというわけではないが、国際港らしい雰囲気はそこかしこから感じるとることができる。その後、人民広場へ移動、うまく言えないが、こういった広場はいかにも中国といった感じだろうか。再び、地下鉄に乗り込み、星海公園へ行ってみることにした。
駅を出てしばらく歩いて星海広場へ向かう。近代的な建物にだだっ広い広場、う~ん、これもまた中国というべきか。さらに歩いて海の方へ向かってみたものの、なかなか距離感がつかめない。ようやく海の近くまでやって来ると、何となく観光地っぽい感じがしてきた。遠くには海上道路、さらにその向こうには近代的な街並みが続いている。さて、このままここにいても仕方ないので、早めにホテルにチェックインしてしまうか。再び地下鉄に乗って中山広場へ移動、広場を囲むように現存する建物は中国文化遺産として指定、保護されているという。旧朝鮮銀行大連支店、旧大連民政署、大連金融大廈、旧大連ヤマトホテル(大連賓館)、旧大連市役所、旧 東洋拓殖大連支店、旧中国銀行大連支店、大連人民文化クラブ、旧横浜正金銀行大連支店、旧関東逓信局、くるっとひと回りしておく。なるほど、なかなか光景だ。無事にホテルに到着、チェックインにし、まだまだ時間があったので、ここロシア人街(ロシア風情街)へ足を延ばしてみた。途中、勝利橋(旧日本橋)を渡ったその先へ行ってみると、たしかにロシアを感じさせる風景がみられる。日も西に傾きかけてきた中、歩いている人はまばらだったが、旧市役所まで行ったところで戻ってくる。そしてあとひとつ気になっていた路面電車に乗ってみる。レトロな車両もなかなか風情があっていい。渋滞の中、吊り掛けモーターが唸りをあげて疾走している。わずかばかりだったが、大連駅近くの電停で下車。大連駅の中には入らなかったが、鉄道駅としての存在感はなかなかなものがある。
最後に何となく、大連駅近く勝利広場の地下ショッピングセンターに迷い込んだ形でウロウロしてみると、屋台街のようなお店の店先でおばちゃんの手招きにあい、まぁ折角なので軽くメシ食って締めることにした。特別美味しいようなものではなかったが、中国語でがぁがぁ説明を聞きながら指差しメニューで出てきたのはきしめんの3倍くらい幅広の麺料理、どこの地方のものだかよくわからなかったが、意外と野菜のシャキシャキ感があって、辛酸っぱい味付けが体をポカポカしてくれる。ついでに水も注文して20元でおつりが来るくらいだったので、無難にマクドナルドやKFCに入っていたらこんな経験はしてなかったかも、、、これも旅の楽しみってやつだろうか。歩いて帰るには距離があったので、もう一度路面電車を利用、コンビニに立ち寄り部屋飲み用のビールと適当におつまみなどを調達、今日は1泊だけだったが某日系ホテルで格安の部屋があったので適当に予約しておいたら、レジデンスタイプの部屋でまるで自宅に帰ってきたようだった。
3日目
そんなこんなで急遽決めたお出掛けだったが、今日はもう帰国するだけ、、、実は赤組のマイルが今月で失効することもあって適当に消化しようと考えていたところ、夏休みにマレーシア航空を利用したときの分を追加すると意外といけてることが分かり、迷った挙句、片道ビジネスで中国便の中から大連便を選択。先日もニュースになっていたが、JALにとって大連便は思い入れのある路線のようで、最新のB787-9が就航しており、真新しいSKY SUITE IIIを堪能しようという算段だった。
こんな立派な部屋を格安で泊まれたのはとてもラッキーだったが、それだけに一晩だけで後にするにはとても名残り惜しかった。東京の11月に比べこちらはぐんと気温も低く、これから大連は本格的な冬に向かってもっともっと寒くなっていくらしい。今日も中山広場から大連メトロで空港へ向かう。昨日は気が付かなかったが、通りの向こうには友好広場のモニュメントが見える。空港までの所要時間は40分くらい、何回も乗ったせいか中国語と英語のアナウンスが妙に耳につく。空港に到着して、しばらくするとカウンターが開く時間になった。そういえば上海からの帰りのANAもそうだったが、お姉さんたちが一斉に一礼してから受付を始める光景は一般的なのだろうか?さっさと手続きは済ませ、ラウンジで軽く喰ったりしながらもうしばらく時間をつぶす。
やがて時間となり搭乗機に乗り込む。一応レジ番号をチェックしておくと、、、JA869Jはまだ4か月くらいしか飛んでない真新しい機材だった。ヘリンボーンの座席に腰を据え、帰国のまでの時間を楽しむことにしよう。JL828便はほぼ定刻で大連を出発、思えば初めて来たのにそんな感じのしない場所だったかなぁ~。不思議と見慣れた感じのする風景を後にする。短時間のフライトなので食事はワンプレートでの提供だったが、日系エアラインでいただく和食はやはりどこか落ち着くものだった。フライド自体は3時間ほどだったが、とても快適、欲を言えばCAさんのホスピタリティが海外の一流どこと比べるとどうしてもいまいちに感じてしまうが、まぁ日本のフラグシップキャリアとしては、こんなもんだろうか。というわけで、あっけなく成田に到着。乗りっぱなしの旅はこれにて終了となった。はぁ、片道じゃ物足りないし、あの部屋も1泊だけで切り上げたのはもったいなかったかな?余韻に浸るヒマもなかったので、帰りは大崎行きのバスに乗ってみたが予想外の大渋滞、、、どうも時間の使い方がちぐはぐだったかな?