■旅日誌
[2006/11] 彩なす野を行く
(記:2006/11/10 改:2021/12/16)
(記:2006/11/10 改:2021/12/16)
夏の大井川鉄道同様、旅日誌にするほどのネタでもないのですが、ちょっと珍しい臨時電車に乗ってきました。欲張って真岡鉄道のSLも考えたのですが、さすがにそこまではうまく行きませんでしたが、ちょっとした息抜きにはなりました。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
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日帰り
以前もそんなパターンがあったかもしれないが、夜通しお仕事したあとに、ぷらっと出掛けることにした。といいつつも、秋の臨時列車の中で目に留まったものが記憶にあったので、純粋に思いつきだけではないのだが…。まだ暗いうちに最寄りの駅へ出てホリデーパスを購入するところから始める。その後、りんかい線と京葉線を乗り継いで新習志野へと向かう。1ヶ月程前と今日の2日だけ、ここ新習志野から日光へ向かう臨時快速が設定されており、あてがわれたのが彩野編成と、ちょっと意表をついた感じだったので思わず追い掛け回すことになってしまった。
今秋設定された日光ハイキング号は武蔵野線から宇都宮線を通って日光線へ直通運転していく。彩野編成と名付けられたこの列車は、第一線での特急列車としての役割を終えたあとも、化粧直しされてホリデー快速やイベント性の色合いの強い運用に就いていたが、この春始まった東武との共同運行である日光号、きぬがわ号の予備編成としてあらためて準備されたものである。外装もスペーシアと同系のカラーリングに改められたが、いつもはホリデー快速として中央線を中心に運用されているようである。実際、日光号、きぬがわ号の予備車はあくまでも東武車=スペーシアなので、予備の予備というのが正しいかもしれない。余程の緊急事態でもなければ日光・鬼怒川方面へ向かうことはないらしい。その日光号の運用が始まる前に、やすらぎの日光号という休日臨時快速が設定されてた時期もあったが、今回はなぜか新習志野が起点となっており、武蔵野線の千葉方面から宇都宮線への渡り線を通過していくことになる。
能書きが長くなってしまったが、出発時間は朝の7時過ぎと結構早い。もっと空いてるかな?と思ったら意外と人の数は多かった。早速彩野編成へ乗り込む。確かにそれなりの経年数は感じるが、特別料金を必要としない快速列車として考えると、十分乗り得感がある。(余談:意地悪なことをいうと、予備車としてでもこれで特急日光号だったら、ちょっと不満を抱くかもしれない?)6編成のうち半分は自由席で、武蔵野線内もこまめに停車するため普段見慣れない電車におや?と思いながらも乗り込む人も少なくなかった。三連休の中日とはいえ、人によっては普通の土曜日でもある。グレードアップされた座席、鉄道唱歌のオルゴール、加速時のモーター音、空気笛の警笛、、、ちょっとマニアックだが、往年の輝きのようなものを感じる。そんな快適な旅はあっという間に終わり、今日は日光まで行かずに途中で折り返すことにした。おっといけない、宇都宮はホリデーパスの区域を出てしまってるぞ、ちょっと寝ぼけてしまったか?(後日談:そんな異色の彩野編成でしたが、残念ながら2011年6月に廃車となりました。)
走る向きを変えて日光線へ向かう臨時快速を見送ってから、大宮方面へ戻ることにした。さすがに睡魔には勝てず、気がつけば大宮のすぐ手前まで来ていた。大宮駅でしばらくウロウロしたあと、川越線へ乗り換えて川越へ向かうことにした。昼飯を食ったりしながら、しばらく川越の街をうろうろした後、更にローカルな電車に乗り継いで西へ向かう。運転本数も少なく、実にのんびりしたものだ。高麗川駅でもしばらく待たされたあと八高線で拝島まで移動して、青梅線で更に奥地へと向かうことにした。結局行き着いたところは終着の奥多摩駅だが、もちろんハイキングなどする元気は残っていない。(笑)
思ったほど天気はよくなく、紅葉のピークというわけでもないのだが、山歩きするにはいい季節だと思う。気がつけば帰路につくような時間帯になっており、新宿へ直通するホリデー快速が出て行くところだった。これからはついでというか、ふたつ目の臨時快速に乗って帰ることを考えていた。この連休、四季彩という愛称の付いた電車が、青梅線から南武線へ直通運転することになっており、折角というわけでもないが、今日乗ってみることにした。もともと中央線や青梅線・五日市線を走ってた通勤電車を改造したもので、片側の座席が窓に向かった配置になっている。普段も土日にはこの電車に乗ることができるようだが、年に数回、立川で青梅線から南武線へ渡って直通運転することがある。今日はうまい具合にタイミングが合ったので奥多摩から川崎まで乗り通してみることにした。
四季彩編成は文字通り春、夏、秋、冬のデザインが施された4両編成の電車である。ただ、その4両と短い編成が災いし、更にはあの座席配置も拍車をかける形で車内は混雑しっぱなしだった。南武線に入ったあとも停車は少ないものの、通常ダイヤの合間運用なのであまりスピードは出せずにいた。途中どうにか武蔵中原で先行する列車を追い抜いたが、無理な筋になってしまうのはやむを得ないところだろう。そうこうして無事川崎へ到着し、今日はこれで引上げることにした。昨日の朝からほとんど睡眠はとってない割りには未だ元気が残っていたので、最近できた川崎駅の西口をウロウロしてみようかと思う。なかなか乗れない列車に2つも同時に乗ることができたので、それなりに充足した日ではあった。これからもそんな掘り出し物を探してもいいかなと思う。