■旅日誌
[2005/4] 奥多摩、御岳山
(記:2005/4/19)
(記:2005/4/19)
いつしか乗りつぶしの対象になってしまった"ケーブルカーシリーズ"ですが、関東近辺で行ったことがないところを確かめると意外にも残り二ヶ所であることが分かりました。ということで、今回は御岳山ケーブルへと遠征してきました。東京からは数十キロの場所なので近場といえば近場ですが、奥多摩の自然に囲まれたなかなか素晴らしい場所です。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
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日帰り
平日めいっぱい突っ走って土曜までヘロヘロになりながら仕事するというパターンになると、唯一残った日曜にでも遊び歩こうという気にはなかなかならない。悪循環と片付けるのは簡単だが、正直なところ体がいうことをきかなければどうにもならない…。とまぁ嘆いていても仕方ないので思い切って出掛けることにした。冒頭にも書いたように、近場ということから今回は御岳登山ケーブルを目的地に選んでみた。精一杯のところで朝8時頃起きて、9時半頃にようやく家を出る。今日は久々に車を飛ばして行こうと思う。
昔よく通っていた道をなぞりながら府中の先で甲州街道へ出る。日野橋の周辺は渋滞のメッカであるが、極力そこを避けるようにして青梅街道から吉野街道へと向かう。御岳近くに着いたときにはお昼を少しまわっているところだった。70、80キロを3時間弱で来れたので、まぁいいペースだったろうか。昨晩下調べしておいた場所に車を止め、普段の運動不足解消の意味も含めて歩いてケーブルの駅を目指すことにした。当然上り坂になるので、そこは無理をしないようマイペースを保っていこう。吉野街道をしばらく進むと赤い鳥居が見えてきた。ここを左に曲がって、あとは道沿いにひたすら上っていくだけだ。交差点の角でバスが追い抜いていった。やっぱり楽をすればよかっただろうか…。
徐々に勾配はきつくなってきた。マイペースと言いながらも、それでも何人かの人を抜きながら歩いていく。最後はひいこらひいこらいいながら日頃の運動不足を実感していた。照らす日差しの割りに、そこそこの気温のままなのは標高が高いからだろうか。30分ほどしてケーブルの乗り場へ到着した。ちょうど改札が締め切られたようで、ここで1本見送ることになる。次はおよそ20分後とのことなので、お土産屋などをみてしばらく時間をつぶすことにした。先程のオレンジ色の日の出号とは対照的に、青い青空号と書かれた車両に乗り込む。ここのところ立て続けにケーブルカーに乗っているが、ここの車両は意外と大きいことがわかる。やがて定刻に出発し、1キロ以上の道のりを6分間かけてゆっくりと上っていく。この時期に鮮やかな紫の花をつけるつつじがとても印象的だった。頂上駅には既に多くの人おり、お昼時でとても賑やかだった。
御嶽山駅の近くの展望台から眼下を眺めると奥多摩の山々とその先に街が広がっていた。とてもここが東京都下とは思えない。あがった息もおさまり、一気に標高差400メールを上がってきたところで感じる外の風はひんやりととても気持ちのいいものだった。折角なので、リフトでさらに高いところへ行ってみることにしよう。2分ばかりではあるが、さらに景色が大きく見えた。ここから先へ山道を30分ほど進むと御岳神社へ出るそうだが、元気の余力もなくなってきたのでお昼をして帰ることにした。やや遅い時間になってしまったが、食堂に入りそばと焼きおにぎりを注文する。天気もよく風もないので建物の外のテラス席で食事をすることにした。真偽は定かではないが、一応手打ちそばということなので早速味わう。深大寺そばのように普通のしょうゆ味よりもさらに濃い味ではあるが、自分は典型的な東京風に慣れているので食も進む。関西のダシも悪くはないが、やっぱりこっちかな?と思う。おにぎりをほおばると、意外にも中が熱い。レンジでチン!かもしれないが、そばだけでは燃料不足になりそうだったのでちょうどいいあんばいだったようだ。それにしても、こんな景色をおかずに食事をするなんて、なんとまぁ贅沢なことだろう…。
わずか1時間ばかりの滞在ではあったが、今日はこれで帰ることにした。先程より人の行き来は増えており、上りのリフトですれ違う人は途絶えることがなかった。下りのケーブルカーも次の便を待つ人で駅の外まで列ができていた。1本見送ることになるのかと思うと、意外にも乗り込めてしう。発車待ちのオペレータの会話からすると、このあと臨時便を出すらしい。そうこうしながらケーブルカーは急勾配を下りていった。滝本駅に到着すると、すぐさま臨時便となって発車していってしまった。
帰りはちょっと楽するために、バスで御嶽駅へ向かうことにした。定刻までまだ時間があるはずなのだが、ここでも臨時便のバスを出してすぐに発車となるらしい。多摩バスという耳慣れない会社のバスではあったが、普段使ってるバスカードはそのまま使える。西東京バスの子会社だということを後で知った。エンジンブレーキを強めに利かせながらゆっくりゆくりと坂道を下りていく。道幅がそれほどないのと勾配がきついためらしいが、途中無線で連絡を取り合いながら上下交換を行っている。先程の赤い鳥居を通ってしばらく行った先で多摩川を渡ると御嶽駅前のバス乗り場へ到着となる。
青梅線の御嶽駅は、周囲の雰囲気に合わせたなかなか趣のある小駅だった。自動改札もなくSUICAのリーダが設置されている。今日は青梅線には用はないので、すぐに立ち去ることにした。駅前からしばらく先へ行って、先程とは別の橋を渡ってみる。多摩川と周囲の山々の景色はとても絵になると思った。都会より気温が若干低いので桜が満開である。橋の上でしばらく景色に見とれてしまった。
車をとめていた場所に戻りあとは帰るだけだったが、折角なので奥多摩湖方面へ行ってみることにした。ちょっと遠回りになるが、そこから上野原あたりへ出て中央道に乗ればいいだろう。奥多摩湖へはこれまでも何回か来たことがあったが、ちょうど桜の見ごろにあたり、おかげで晴々とした気分にさせてもらった。さて、中央道が混雑してなければいいが、この時間じゃ覚悟が必要かな?