■旅日誌
[2019/5] 白壁の町並み、倉敷
(記:2021/2/23)
(記:2021/2/23)
日帰り
改元に伴い今年のGWは10連休になったが、これまでも何だかんだで9連休のパターンが多く、すごく長い休みという実感はあまり感じられない。とはいえ家の事情で遠出することができず、ずーっと家にいることになったが、どうにか1日だけ都合をつけてお出掛けすることした。10日も休みがあれば海外に行きたいところではあるが、とりあえずANAの新しいフリートに乗ってやろうという思いで考えついたのが岡山だった。
そういえば、つい先日も似たような動機でA320neoに乗っていたのは気のせいかな?という話は置いといて、今日乗ったのはA321neo、ストレッチ型のスラっとしたスタイルはどこかスマート。以前もANAがほんの一時期だけ所有していた時期があったが、小型のA320やB738よりも定員が多く使いやすい機体なのかも…。低燃費のPWエンジンはとても静かで、パーソナルモニター付きの新しい座席も悪くない。普通の人の流れとは逆方向の下り早朝便は2、3割程度の着席で空気を運んでいた。まぁ、その分上りは満席だっただろうけど…。
というわけで岡山にやって来てしまったが、B787目的で降り立ったのもここ岡山空港、まぁ、折角なので今日は倉敷まで足を延ばすことにした。実は倉敷は通り過ぎるだけでじっくり滞在したことがなく、今回は美観地区の町歩きと大原美術館でも堪能していこう思う。となれば早速移動、空港到着後、路線バスで倉敷駅へ向かう。到着した北口は、かつてここにテーマパークがあったことをどこか感じるさせる。
美しい町並みと言われる美観地区は駅から歩いて15分くらい行ったところにある。商店街を抜けて倉敷川沿いの古い町並みへとやって来た。いまでも江戸期に作られた雰囲気が随所に残っているのだが、それとは似つかわしくない建物が大原美術館で、まずはこちらから見学していくことにした。ここも前々からぜひ一度は訪れたいと思っていた場所で、エル・グレコといった有名な作品には思わず見入っていた。その後、有隣荘に立ち寄ったりしながらそぞろ歩きを続け、川舟が行き交う柳並木を進んでいった。倉敷といえばなまこ壁の建物のイメージが強かったが、他にもデニムであったり、星野仙一の出身地であったり、来てみればあれこれそうだったな…と思い起こすものがいくつもあった。
ひとしきり歩きまわったところでお昼にはデニムバーガーとやらをいただきながら、倉敷川沿いで小休止とした。午後になり倉敷川から少し離れ、倉敷アイビースクエアの中に入ってみた。、赤レンガの建物はもともと倉敷紡績所(現クラボウ)の本社工場だった場所で、産業遺産というよりお洒落な商業施設になってしまい、ホテルなどの複合施設として使われているという。個人的にはあまり居心地のいい印象ではなかったので、再び古い町並みの中を進み阿智神社へ足を延ばしてみることにした。少し奥まったところにある階段を上り切ると美観地区を見下ろす形になり、倉敷総鎮守と言われる所以が少しわかる気がした。藤棚を見物した後、再び美観地区に戻り最後に大原美術館の別館を見学しておく。気が付けば午後も歩きっぱなしだったので、新渓園で最後に休憩しておく。