■旅日誌
[1996/4] 房総遠征・その2
(記:2005/2/19 改:2010/9/25)
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前回に引続き房総半島巡りです。予定通り2回に分けた後半戦を行ってきました。小湊鉄道といすみ鉄道を使って房総半島を横断します。
 日帰り
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
内房線、館山、外房線、大原、いすみ鉄道、上総中野、小湊鉄道、五井
前回に引続きとても穏やかな日だった。今回も千葉駅から内房線のローカル線に乗換える。今日は終点の館山まで乗り通すつもりだ。ということで、まずは昼飯の心配をする。(笑) 特急列車で一気に乗り通してもいいのだが、手元の18きっぷのルールにしたがい地道に進んでいく。時折見える東京湾の景色も意外といいものだ。そうこうしながらお昼を回った頃、館山へ到着した。
館山で内房線と外房線の電車が顔を合わせる。折り返しを待つ特急列車など、ちょっと華やかな感じもする。外房線の普通列車に乗換え、更に先へ進む。勝浦や御宿といえば外房の有名な観光地だが、このあたりから見える太平洋の表情は先程の内房の景色ともまったく違っている。先月やってきたばかりの安房鴨川も通過し、今日は大原で降りることになる。駅前に出てみたものの、これといって何があるでもない。区間便を1本見送って、やや時間をもてあそびながらいすみ鉄道の列車を待つ。
かつてここは木原線と呼ばれていたが、いつの頃からか第三セクターへ移管された路線である。小ぶりのレールバスに揺られ大多喜方面を目指す。車体の黄色は沿線のシンボルでもある菜の花をイメージしたものらしい。実にのんびりとしたローカル線だ。終点の上総中野駅で小湊鉄道へ乗換える。辛うじてレールはつながっているようだが、その間を行き来する列車はもちろんない。古びた雰囲気が何かとても懐かしさを感じさせる。
ここまでやってきたいすみ鉄道のキハはすぐに折り返していった。小湊鉄道も電化されてるとはいえ、かなり年季の入った車両のようだ。どこかハイキングにでもいった団体さんであろうか、結構賑やかである。ご機嫌な様子の方も多く、そのうちみんな眠りこけてしまうだろうが、ちょっと避ける感じで列車の前の方に座った。小湊鉄道というと、さりげなくTVやCMにも登場することがあるという。なるほど、確かにそんな雰囲気のする場所が多い。予想通り、あちらの団体さんはすっかりお休みのご様子で車内は静かになった。しばらくするとイヤな臭いが鼻をつく。なんと運転からタバコの煙が流れてくるではないか。ちらっと覗き込むと確かに運転士がタバコをふかしていた。おかげで最後は興ざめしてしまったが、五井についたときはもう日が暮れるような時刻になっていた。
短い編成の千葉行きの普通列車はとても混雑していた。あらためて千葉駅で東京方面の快速に乗換える。今日も一日がかりのことになってしまったが、やっぱり房総半島を一周するのは時間がかかることのようだ。(後日談:その後、何年かぶりに房総半島を一周する機会がありました。そのときの旅日誌はこちらをご覧ください。)